ミリオンライブとシンデレラガールズの違いを歌詞解析から見つめてみる ~果てしない旅路と終わりはない夢路、舞踏会より煌めく場所へ~
この記事はアイドルマスターアドベントカレンダー2018の1日目の記事です。
さて、シンデレラガールズは7周年、デレステ3周年を迎え、 ミリオンライブもグリマスからミリシタへバトンタッチしてミリシタも1周年を迎えた2018年でしたが、 同僚の皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?
今年を振り返ると、アイドルマスターとしては様々なライブが行われたり楽曲がリリースされましたが、 シンデレラガールズ、ミリオンライブの2018年中で重要なポイントとなる楽曲として、 ガールズ・イン・ザ・フロンティアとUNION!!が挙げられるのではないでしょうか? 個人的には両コンテンツの今後に関しての違いが出たと言ってもよい曲と思ってます。 (ここでは、2つの曲についての細かい解釈等は行いません。他の方にお任せします。)
ガールズ・イン・ザ・フロンティアとUNION!!。 2曲ともとても特徴的でいろいろと「違う」曲ですが、 そもそもコンテンツとしてシンデレラガールズとミリオンライブの違いについて、 皆さんも漠然と何かを感じているのではないかと思います。 今回は、両コンテンツの楽曲の歌詞に出てくる単語について、品詞に注目して頻度解析を行い、両コンテンツの違いについて考察していきたいと思います。
なお、自分は一応「アイマス全コンテンツを追っかけてる(最低限曲とライブは全部追っかけてる)」という立場です。 また、この記事において特定のコンテンツのみ特別視したり、優劣をつけようという意図はありません。 単に、みんなが漠然と抱いているであろう「違い」の意識を見える形で出せたらなというだけです。
方向性は違うと思うけど、どっちも根底は一緒だし、やっぱアイマスは良いよね。
目的と準備
今回は 「シンデレラガールズと、ミリオンライブ及び765AS組の楽曲に対して、品詞に注目して単語の頻度解析を行い、 その結果を比較して両コンテンツの漠然とした違いを可視化する」 という目的のもと行います(再確認)
解析方法の詳細に関しては、こちらをご覧ください
解析対象の歌詞ですが、2018年12月1日現在で出ている全曲を対象に行っています。
また、この記事では
- 765AS+ミリオンスターズ = 765組
- シンデレラガールズ = シンデレラ組
として表記します。 特に深い意味はなく、単に便宜上の話です。
結果とその考察
名詞
さて、まずは名詞について注目してやっていきます。 765AS+ミリオンライブとシンデレラガールズ、両方の楽曲に関して、 名詞の出現頻度順に30位まで列挙したものを、その単語と出現回数、全体の割合が以下はとおりになりました。
名詞:765 私 : 676 4.218145513540496% あなた : 522 3.257207038562336% 君 : 485 3.0263322101584924% 今 : 395 2.4647447897167103% ♪ : 294 1.8345189067764882% みんな : 293 1.8282790465493575% 今日 : 274 1.7097217022338698% 好き : 250 1.5599650567827281% いつ : 226 1.410208411331586% それ : 221 1.3790091101959316% 人 : 214 1.3353300886060153% 明日 : 206 1.2854112067889678% さ : 204 1.272931486334706% 誰 : 201 1.2542119056533134% 何 : 191 1.1918133033820044% どこ : 187 1.1668538624734806% そう : 185 1.1543741420192188% キミ : 170 1.060776238612255% 一緒 : 159 0.9921377761138152% 「 : 153 0.9546986147510296% ここ : 139 0.8673405715711967% わたし : 139 0.8673405715711967% たち : 130 0.8111818295270187% いつか : 130 0.8111818295270187% 、 : 127 0.7924622488456259% 夜 : 121 0.7550230874828404% 時間 : 112 0.6988643454386622% 」 : 111 0.6926244852115313% 幸せ : 106 0.6614251840758767% 大好き : 104 0.6489454636216149%
名詞:シンデレラ あなた : 232 3.9862542955326457% 君 : 222 3.814432989690722% 私 : 180 3.0927835051546393% 今 : 145 2.491408934707904% キミ : 103 1.7697594501718212% いつ : 96 1.6494845360824744% わたし : 94 1.6151202749140896% みんな : 94 1.6151202749140896% どこ : 90 1.5463917525773196% 人 : 82 1.4089347079037802% 今日 : 81 1.3917525773195878% たち : 80 1.3745704467353952% さ : 78 1.3402061855670102% 好き : 77 1.3230240549828178% 何 : 75 1.2886597938144329% 大好き : 72 1.2371134020618557% 誰 : 68 1.168384879725086% 明日 : 61 1.0481099656357387% 一緒 : 60 1.0309278350515463% いつか : 60 1.0309278350515463% 夜 : 60 1.0309278350515463% ここ : 57 0.979381443298969% 前 : 55 0.9450171821305842% ~ : 54 0.9278350515463918% !) : 53 0.9106529209621994% それ : 53 0.9106529209621994% そう : 52 0.8934707903780068% ♪ : 44 0.7560137457044673% 僕 : 43 0.7388316151202748% 時間 : 42 0.7216494845360825%
さて、上から順に見ていきます。 まず、1~3位の「私」「あなた」「君」という単語に注目してみます。 765の場合、1位が「私」、その下に「あなた」「君」という順に対して、 シンデレラは1位、2位が「あなた」「君」、その下に「私」という、非常に対照的な結果となっています。 一人称代名詞と二人称代名詞に関して、合計してパーセンテージを出してみると、
- 765
- 一人称 : 5.72% (私、わたし、僕)
- 二人称 : 7.34% (あなた、君、キミ)
- シンデレラ
- 一人称 : 5.45%
- 二人称 : 9.57%
と、両方とも二人称のほうが多いですが、一人称がほぼ同じポイントなのに対して二人称は2ポイント以上の差があります。 たかが2%かもしれませんが、今回の解析対象は「全てのアイマス楽曲の歌詞中の名詞」なので、パーセントの母数でいうと数万単位です。 その中で2%の違いは単純計算で数100回~1000回ほどなので、これはなかなか大きい差ではないでしょうか? 相対的にみて、シンデレラの曲は「あなた」や「君」に関して歌っている歌詞が相対的に多く、 765の曲は「私」に関して歌っている歌詞が相対的に多いというのが明確に分かります。
また、「好き」という単語と「大好き」という単語。 この二つの単語も両方で微妙な差が出ています。
- 765
- 好き : 1.56%
- 大好き : 0.65%
- シンデレラ
- 好き : 1.32%
- 大好き : 1.24%
「好き」と「大好き」の比率でいうと、765は「大好き」は「好き」の半分以下の出現頻度に対して、 シンデレラはおおよそ同じ程度の出現頻度となっています。 これは、シンデレラは「大好き」と思い切った好意の表現が数多く現れていると見て良いでしょう。
動詞
さて、次は動詞について解析を行った結果を、以下に示します。
動詞:765 する : 1359 6.790246827220946% なる : 797 3.9822124512841013% いる : 491 2.453282702108524% ある : 302 1.5089437393824323% 見る : 240 1.199160587588688% 行く : 232 1.1591885680023983% 知る : 210 1.049265514140102% 言う : 190 0.949335465174378% 輝く : 169 0.8444089137603676% 信じる : 160 0.799440391725792% 笑う : 160 0.799440391725792% 忘れる : 152 0.7594683721395024% なれる : 152 0.7594683721395024% 変わる : 142 0.7095033476566404% 待つ : 133 0.6645348256220646% 歌う : 132 0.6595383231737784% 感じる : 128 0.6395523133806336% 歩く : 126 0.6295593084840612% 泣く : 113 0.5646047766563406% 伝える : 113 0.5646047766563406% 届く : 104 0.5196362546217648% 思う : 102 0.5096432497251924% 描く : 101 0.5046467472769062% 来る : 100 0.49965024482861997% 見つめる : 95 0.474667732587189% 見える : 91 0.4546817227940442% 踊る : 91 0.4546817227940442% 終わる : 90 0.449685220345758% 会う : 89 0.4446887178974718% できる : 88 0.43969221544918563%
動詞:シンデレラ する : 508 6.493672504154417% なる : 224 2.8633516553751757% いる : 151 1.93020580340023% 見る : 143 1.8279432442796881% ある : 134 1.7128978652690783% 言う : 77 0.9842771315352167% 行く : 71 0.9075802121948102% 輝く : 67 0.8564489326345391% 歌う : 66 0.8436661127444715% 待つ : 66 0.8436661127444715% 変わる : 61 0.7797520132941327% 笑う : 59 0.7541863735139972% 信じる : 52 0.664706634283523% 踊る : 52 0.664706634283523% 知る : 48 0.613575354723252% 抱きしめる : 46 0.5880097149431165% 光る : 45 0.5752268950530487% 感じる : 42 0.5368784353828455% 伝える : 42 0.5368784353828455% 見つめる : 41 0.5240956154927777% 止まる : 40 0.5113127956027099% 響く : 39 0.4985299757126422% 探す : 39 0.4985299757126422% できる : 39 0.4985299757126422% 走る : 38 0.48574715582257444% 見せる : 36 0.46018151604243895% 届ける : 36 0.46018151604243895% 見える : 36 0.46018151604243895% 歩く : 35 0.4473986961523712% 舞う : 35 0.4473986961523712%
両方ともおおよそ同じような結果となっていますが、今回自分が注目したのは「光る」という単語です。 「輝く」という単語は両方とも0.84~0.85%とほぼ同じ出現頻度ですが、 「光る」という単語はシンデレラが0.58%に対して、765は74番目の0.25%でした。 割合でいうと2倍近く差があり、「光る」という単語は765と比較した際のシンデレラの特徴的な単語といえるでしょう。
その他、先の例で挙げた「輝く」や「信じる」「変わる」「歌う」といった単語はだいたい同じ出現頻度であり、 どちらもアイドルマスターとしての根幹の部分は変わらないということがわかります。
まとめ ~「ひとりじゃ届かない/ひとりも手放さない」と「自分の足で歩けシンデレラ」~
いかがでしたでしょうか? ガールズ・イン・ザ・フロンティアとUNION!!を聞いて、この記事を書こうと思い立ちました。 自分は、この2曲に両コンテンツの今後に関する立場の違いが明確に現れたんではないかなと考えています。
どちらが良い/悪いではなく―これはもちろん。 どちらがより「アイマスらしいか」でもなく―過去ではなく、未来の話として。 自分はPであり一人のアイマスファンとして、今後の展開にただひたすら期待しています。
今日、12月1日はTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!のナゴヤドーム公演1日目です。 自分はナゴヤドーム2日目の公演に行く予定なので、これから諸々用意をします...。 明日はふぁぼ原さんの自作サービスの話です!